九州大学(九大)は、同大を中心に九州地方の複数の大学や企業などが協力をして開発を進めてきた超小型衛星「QSAT-EOS」の愛称募集を開始したことを発表した。

同衛星は、台風、洪水、噴火、津波などによる自然災害の状況を宇宙からモニターして、九州の災害対策に使うことを主な目的として開発が進められてきたもので、平常時には地上の状況を5~7mの精度で写真を撮る能力を有している50kg級の超小型衛星。

今回の愛称募集は、同衛星の今年度の打ち上げがほぼ決まったことから実施されるもので、愛称募集にあたっては、九大が九州航空宇宙開発推進協議会や協力機関・企業とともに「九州大学衛星愛称募集委員会」を構成し、一定の募集期間を経て、審査を行い、応募された愛称から選考・決定を行うとしているほか、採用された愛称の提案者の中から抽選で2名に、感謝状を贈呈する予定としている。

募集概要は以下の通り。

  1. 九州大学衛星愛称募集委員会への参画機関・企業の募集(募集期間は2013年6月28日まで)
  2. QSAT-EOSの愛称募集(期間は2013年7月10日~9月9日)。募集期間終了後、九州大学衛星愛称募集委員会にて、選考、公表、表彰を実施。

なお、九大では、QSAT-EOSの打ち上げを機に、そこで得られた衛星画像を使って災害監視や農水産資源管理のネットワークを構築し、社会貢献を行っていきたいとしている。

振動試験中のQSATT-EOS