3331 Arts Chiyodaは、メディアアーティスト・八谷和彦の「個人的に飛行装置を作ってみるプロジェクト」を紹介する個展「OpenSky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」を開催する。開催期間は7月13日~9月16日(火曜、8月13日~16日は休館)、開場時間は12:00~19:00(最終入場は18:30)。会場は東京都・千代田区の3331 Arts Chiyoda メインギャラリー。入場料は大人500円、大学生・高校生300円、中学生以下は無料。
同展では、「発明系メディアアーティスト」の八谷和彦が、宮崎駿原作のコミック/アニメーション作品「風の谷のナウシカ」でヒロインが駆る「メーヴェ」の機体コンセプトを参考に個人用飛行装置を制作する「OpenSkyプロジェクト」の中で制作された飛行装置を展示する。
今回展示されるのは、最新の機体となるジェットエンジンを搭載した1人乗り自作航空機「M-02J」や、M-02Jと同サイズで強力なゴムの力による滑空飛行が可能な一人乗りグライダー機「M-02」。そのほか、両機で飛んでいるかのような体験が可能なフライトシミュレーターも登場するとのことだ。M-02Jに関しては、2013年に八谷がパイロットを務めるジャンプ飛行テストが開始される予定となっている。
また、「OpenSkyプロジェクト」では、これまでに複数の機体を製作している。遠隔操縦できる模型機「メーヴェ1/2」と「M-01」の製作を経て、一人乗りグライダー機「M-02」を開発。さらにそれに続き、ジェットエンジン搭載の最新機体「M-02J」が制作された。ちなみに、このプロジェクトはスタジオジブリ、二馬力、徳間書店、博報堂などとは関係なく、八谷和彦およびペットワークスによって進められている個人プロジェクトだという。
なお、八谷和彦は1966年4月18日(発明の日)、佐賀県生まれの発明系メディアアーティスト。コンサルティング会社に勤務した後、ペットワークスを設立。2010年10月より、東京藝術大学 先端芸術表現科 准教授。主な作品に、コミュニケーションツールである「視聴覚交換マシン」や「ポストペット」、ジェットエンジン付きスケートボード「エアボード」などがあり、機能をもった装置であることが多い。東日本大震災以後は「ガイガーカウンターミーティング」など、サイエンスコミュニケーションに関わる活動も行っている。