米Oracleは6月12日(現地時間)、「Java Platform, Enterprise Edition 7(Java EE 7)」および「Java EE 7 Software Development Kit(SDK)」の提供開始を発表した。

「Java EE 7」では HTML 5アプリケーションを簡単に構築できる新機能が追加され、WebSocketは、双方向通信を行う低レイテンシなアプリケーションを構築でき、JSONプロセッサが新しく追加され、JSON形式のデータ解析や変換処理を簡素化することが可能になった。JAX-RS 2.0では、非同期RESTful Webサービスの機能が追加され、より多くのユーザからの同時接続が実現できるという。

「Java EE 7」は連続したオンライン・トランザクション処理 (OLTP) のパフォーマンスを向上させるため、管理可能なチャンク形式に分割するバッチ処理や、スケーラビリティ向上のため、マルチスレッドで同時稼働する並列タスクを実装できる。また、Managed Beanの適用範囲(トランザクションインターセプターなど)を改善する事で、実装における選択肢を広げ、柔軟性のあるトランザクション・アプリケーションの開発が可能になった。

Java Message Service(JMS)2.0におけるアップデートでは、アノテーションおよびContexts and Dependency Injection(CDI)をサポートし開発容易性が向上したほか、メッセージの送受信に必要なコードも削減し、開発生産性が向上させた。