シトリックス・システムズ・ジャパンは6月11日、クラウドベースのエンタープライズデータ共有ソリューションである「Citrix ShareFile」、「ShareFile with StorageZones」、Microsoft SharePointおよびネットワークドライブ向けの「Citrix ShareFile StorageZone Connectors」を発表した。7月10日より国内での提供を開始する。

新しいCitrix ShareFileでは、ユーザーデータ(SharePoint、ネットワークドライブ、Microsoft Azureのパブリッククラウドストレージなどに置かれるデータ)のモバイル化と、企業データの安全性を確保する包括的な管理能力の双方を提供できるようになった。Citrix ShareFileは、ビジネス文書やファイルを社内外で安全に保管、同期、共有することを可能にするSaaSとして提供される。

ShareFile with StorageZonesは、データを保存する場所について、オンプレミスで稼働するStorageZonesやCitrixが管理するStorageZones、またはその両方を選択することができる。CIFSによるネットワーク共有に対応しているため、自社で管理するStorageZonesを既存インフラと容易に統合できる。Windows AzureのStorageZonesオプションを用いて、マイクロソフトのグローバルなデータセンターを活用することも可能だ。

ShareFile StorageZone Connectorsを用いれば、さまざまな内部データへ、外部のモバイルデバイスから安全にアクセスできる。そのためBYODにおいて、SharePointやネットワークドライブを有効に活用できるようになる。同期作業を必要とせず、オリジナルのデータへ直接・安全にアクセスできるオプションも用意されている。また、ShareFileとXenMobileとの統合によって、Worx対応モバイルアプリケーションでShareFileを共通のデータプラットフォームとして選択すれば、モバイルデバイス上のデータの安全性を確保しつつ、柔軟に閲覧や編集、共有などの作業ができるようになる。