Texas Instruments(TI)は、車載製品向けに、業界最高クラスの電圧定格、過熱保護、最適化されたEMC(電磁適合性)性能などを備えた、AEC-Q100車載認定取得済の次世代LEDドライバ「TLC6C598-Q1/TLC6C5912-Q1」を発表した。

過酷な車載環境では、電子製品は高温、高電圧の過渡波形および電磁妨害などの過酷な要件を満たす必要がある。各デバイスにとって、電磁輻射を低減しながら、これらの条件に適合することはきわめて重要となっている。2製品は、モノリシック8ビット/12ビットのシフトレジスタで、LEDをはじめとした、小電力負荷を駆動するためのシステム向けに開発された。表示器のランプ、計器クラスター、LEDによるイルミネーションや制御など、自動車に使われる各種のダッシュボードアプリケーション向けに最適だと同社では説明する。

また、すべての出力で、最大40Vの電圧定格を提供することが可能であり、これにより、TLC6C598-Q1は8本のLEDストリングを、TLC6C5912-Q1は最大12本のLEDストリングを、自動車のバッテリーに直接接続して点灯することが可能だ。また、発熱に対する自己保護機能を搭載し、これらのデバイスに低温および高温の動作条件が要求されても、長期信頼性を確保している。さらに、出力の立ち上がり時間と立ち下がり時間を制御および最適化したことで、電磁輻射を低減している。

なお、パッケージはTLC6C598-Q1が16ピンSOIC-D、16ピンTSSOP-PW、TLC6C5912-Q1が20ピンSOIC、20ピンTSSOPとそれぞれ2種類用意されている。価格はTLC6C598-Q1が2500個受注時で0.50ドル、TLC6C5912-Q1が2500個受注時で0.70ドル。