Ubuntu is a community developed operating system that is perfect for laptops, desktops and servers.

CanonicalのMark Shuttleworth氏は2004年8月20日(英国時間)、Ubuntuのバグチケットの1番目として「Microsoft has a majority market share」というバグを登録した。Ubuntuにとって新規デスクトップPCのほとんどがMicrosoft Windowsシリーズで占められている状況はバグであり、これを修正する必要があるという、いわばCanonicalの目指すところを「バグチケット」の、しかも1つ目のバグチケットという形で書き込むというユーモラスな行動だ。

あれから9年弱、バグチケット番号1は5月30日(英国時間)、Mark Shuttleworth氏の手によってクローズされた。Net Applicationsの報告によればデスクトップOSシェアにおけるWindowsのシェア合計は92%ほどあり支配的な状況。2004年当時から比べれば多少の変化はあるが、それでもWindowsが圧倒的なシェアを持っていることには変わりがない。

Mark Shuttleworth氏はコミットログ(Comment 1834 for bug 1)においてバグチケット番号1をクローズした理由として、インターネットを利用するデバイスはPCからスマートフォンやタブレットデバイスへと多様化が進んだこと、そうした市場ではWindowsではなくiOSやAndroidが主役であること、AndroidはUbuntuとは違うがOSSが重要な役割を担っていることが大切であること、Ubuntuはこうした変化に大きな影響を与えたこと、などを挙げている。