オウケイウェイヴは5月29日、同社の運営するQ&Aサイト「OKWave」を中心とした運営サービスに蓄積されたビッグデータをもとに、VOC(顧客の声)分析などを実施する研究機関「OKWave総合研究所(OK総研)」を社内に開設した。

OK総研は、近年注目を集めているビッグデータ活用、とくに企業のVOC(Voice Of Customer / 顧客の声)活用のニーズに着目し、ビッグデータの活用とVOC分析を行なっていく研究機関。当初は、OKWaveに投稿された2900万件以上の「Q&A」ならびに1200万件以上の「お礼」のデータと投稿者の属性データを基にした様々なVOC分析を行なうという。

OKWaveは、直接的な利害関係のないユーザー同士が質問し、知識だけでなく経験に基づいて回答する仕組みであるため、VOCとしての価値が高く、投稿者の属性データと紐づけるだけでも有用なVOC分析が可能だという。同社は特に企業の商品・サービスに対する顧客の声を調査・分析するのに最適であると考えており、企業向けにVOC分析を提供していく。

OK総研では、デジタルライフ / マネー・保険 / 美容・健康・家庭の3分野で毎月テーマの異なるVOC分析を実施し、「OKWave総研レポート」を発行する。第1回のレポート『Q&Aサイト「OKWave」の「質問」から見るスマートフォンに関する疑問・相談を調査』がすでに発行されており、Webサイトから氏名や会社名、住所などを入力してダウンロードできる。

OK総研レポートは今後、ナレッジマーケット「High500(ハイファイブ・ハンドレッド)」にて販売される予定。また、自社や業界動向に特化したデータ分析を個別受託にて実施するほか、OKWave内の新コーナー「QAラボ」では、同分析レポートを一般消費者向けに分かりやすく解説・公開するという。