丸紅アクセスソリューションズは28日、クラウド型デバイスマネージメントシステム(MDMサービス)「VECTANTセキュアデバイスマネージメント(VECTANT SDM)」に、BYODに対応したサービスメニュー「Stage2B / Stage3B」を追加した。
VECTANT SDMは、企業での大型導入が進んでいるスマートデバイスの設定管理や有効活用のための機能を提供するクラウドサービスであり、マルチOS、マルチキャリア、マルチデバイスをコンセプトに、2011年11月から開始された。同社では、注目度の高いBYOD(Bring Your Own Device)に対応するメニューを追加することにより、モバイルデバイスの活用範囲をより広げたソリューションを提供したいとする。
BYODは、従業員が使い慣れた私物の情報端末を業務に利用することによって、コストや生産性の面でメリットを享受できるものの、無許可の端末(シャドーIT)などによるセキュリティリスクの懸念が問題視されている。
丸紅アクセスソリューションズでは、BYOD向けの「VECTANT SDM Stage2B / Stage3B」において、次のような機能を提供する。
領域分割管理:情報漏えいを防止するため企業データのみを制御し、利用者個人の情報は取り扱わない。紛失や盗難の際には、リモートロックやワイプが可能
専用ブラウザ(SDMブラウザ):セキュリティ制限をかけられる専用のブラウザで、メールやスケジュール管理などを安全に利用できる
通話料公私分計:「社内アドレス帳配布オプション」を利用することで、管理者が意図したプレフィクス番号を追加して発信可能
VPNオプション:Android/iOS端末をVPNクライアントとして設定することが可能。クライアント証明書連携機能も2013年7月に提供予定
ドキュメント配信:従来のStage3に搭載されていた配信機能。タブレットを用いたプレゼンテーションやペーパレス会議、eラーニングを実現できるようになる
Stage2B/Stage3Bは、従来のVECTANT SDM Stage1/Stage2/Stage3と共に一元管理が可能であり、Stage3と同様に一カ月無償のトライアルも提供されている。