IDC Japanは5月27日、2013年第1四半期の日本国内におけるクライアントPC市場出荷実績値を発表した。ビジネスPC市場では249万台(前年同期比+9%)、家庭市場では163万台(同-20%)となり、家庭市場で大幅な販売数量の下げ幅を記録した。

国内家庭市場では、Windows 8の発売から1四半期が経ったものの、出荷台数が伸びず、多くのベンダーが2桁のマイナス成長となった。その中でも国内シェア6位のアップルは、キャンペーンなどが功を奏し、家庭市場で前年同期比27.3%増と大きく成長を果たした。

国内上位5社シェア

一方、ビジネス市場では、円安によって企業の業績が回復基調に乗ることへの期待感や、2014年4月にWindows XPのサポートが終了するため、買い換えを早める企業が増えたことによりプラス成長を維持できたとIDCは分析している。

ベンダーの上位5社では、HPを除く4社がビジネス市場でプラス成長となった。中でも富士通とDELLが前年同期比でそれぞれ23%増、17.1%増と高い成長を記録している。両社は家庭市場を含めた全体の販売数量でもプラスとなった。