LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

2013年6月にLLVM Clangの次期メジャーバージョンとなる「LLVM Clang 3.3」のリリースが予定されている。LLVM Clang 3.3はコンパイル時間やコンパイルされたバイナリの性能向上などさまざまな改善が取り込まれており、リリースが注目されている。Phoronixに「The Best Features Of LLVM / Clang 3.3」としてLLVM Clang 3.3の新機能がまとまっており参考になる。紹介されているLLVM Clang 3.3の主な新機能は次のとおり。

  • C++11に対応
  • Loop Vectorizerの大幅な改善。デフォルトで有効化されており、-O3を指定した場合に利用される
  • Superword-Level Parallelism (SLP) Vectorizerのサポート追加 (デフォルトでは無効)
  • 64ビットARMサポート
  • AMD R600 GPU LLVMバックエンドのマージ

LLVM Clangはコンパイル時間がGCCよりも短いことから、開発時間の短縮化を狙ってGCCからLLVM Clangへ移行するオープンソースプロジェクトが増えている。また、ライセンスがBSDライセンスを採用しているため、ライセンスにセンシティブなプロジェクトはLLVM Clangを好む傾向にある。