女優の前田敦子、俳優の成宮寛貴、中田秀夫監督が18日、映画『クロユリ団地』の公開初日を迎えた台湾を訪れ、舞台あいさつを行った。

映画『クロユリ団地』のPRのため、台湾を訪れた前田敦子(中央)、成宮寛貴(右)、中田秀夫監督

前田と成宮がW主演を務める同作は、映画『リング』で貞子を生み出したホラー界の巨匠・中田秀夫監督がメガホンを取り、老朽化した団地に越してきた二宮明日香(前田敦子)の周辺で起こる怪奇現象と、現代社会で多くの人が抱える「孤独」が呼び寄せる恐怖の連鎖を描いた。日本で公開初日の舞台あいさつを終えた3人は、『リング』が当時の日本映画の興行記録を塗り替えた台湾に飛んだ。空港では約1,000人のファンが集まり、「あっちゃん!」「ナリ!」の声援が飛ぶなど、歓迎ムード一色だった。

その後3人は、18:30からin89 Digital Cinemaで開かれた会見に臨み、前田は「ダージャーハオ ヲースーあっちゃん(みなさんこんにちは。あっちゃんです)」「ウォーアイニーメン(みんなのこと愛してるよ)」、成宮は「ダージャーハオ ヲースーNARI(みなさんこんにちは。NARIです)」と中国語であいさつ。前田は、空港でのファンの出迎えを「台湾でこんなにたくさんの方が笑顔で出迎えてくれて、頑張ってきてよかったと思いました」と振り返り、「グループのときは来ることができませんでしたが、こんなに早く独り立ちして、こんな形でみなさんに会いに来れると思ってなかったので、本当にうれしいです」と喜んでいた。

また、司会から「AKB48卒業後、どんどんきれいになられている印象ですが」と振られた前田は「うれしいです。今日こうして台湾の皆さんに会えるということで、昨日の夜はジムに行って、トレーニングをして万全の状態で来ました」と笑顔。一方の成宮は、「こんな風に皆さんに待っててもらえると思っていなかったので、とてもうれしいです」と感謝し、「この映画は、怖いだけじゃなく、孤独な魂の共演を描いています。その点も観ていただければと思います」と同作の魅力を伝えていた。

その後、20:00からShowtime Cinemaで行われた舞台あいさつに出席。前田は、劇場ロビーでファンから花のプレゼントを受け取ったことに触れ、「すごい大きいすてきなお花をいただいて、ありがとうございました。あとでTwitterにもアップしたいと思います。みなさんの愛をすごく感じました。ありがとうございました」とコメント。成宮は観客に向けて「みなさんは日本好きですか? あっちゃんのこと好きですか?」と問いかけ、客席からの歓声に「ありがとうございます(笑)」。最後に客席をバックに記念撮影が行われ、2人が客席を振り向くと、ここでも「あっちゃん!」「ナリ!」の歓声があがっていた。