アドビ システムズは14日、マルチメディア オーサリングツールの最新バージョン「Adobe Director 12 日本語版」の提供を開始したと発表した。ダウンロード版のみの提供となり、価格は製品版が14万円、アップグレード版が4万2,000円、単体サブスクリプションは月々プランで月額3,200円、年間プランで月額2,200円。

「Adobe Director 12」は、ゲームデベロッパーやマルチメディア制作者、またeラーニングアプリケーション制作者を対象としたオーサリングツール。ゲームやデモ、プロトタイプ、シミュレーション、eラーニング教材など、表現力豊かでインタラクティブなコンテンツを制作・パブリッシングすることができる。

最新バージョンでは、iOSデバイスワークフローへのパブリッシュ機能が備わり、これまでのWeb、MacやWindowsのデスクトップ、CD/DVDに加えて、iOSデバイスを対象としたアプリケーション開発も可能となった。さらに、LingoスクリプトまたはJavaScriptを使用し、適切な奥行き設定を使用することで、立体映像も実現できる。また、畳み込みフィルター、カラー調整フィルター、フィールドの奥行き、ブルーム効果、暗視など、画期的なポストプロセッシング効果が追加されたほか、新たなテクスチャとシェーダーを活用することで、視覚効果の豊富なDirectorムービーの制作も可能となっている。

対応OSはWindows XP(Service Pack 2)/Vista/7/8(いずれも日本語版)、Mac OS X 10.6/10.7日本語版/10.8。同社Webサイトでは、最新版の全機能を30日間試用できる無償体験版もダウンロード提供されている。