環境省は13日、暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)の予測値および実況値を提供する「環境省熱中症予防情報サイト」をオープンした。従来の提供期間は6月1日~9月30日だったが、今年度から期間延長した。

同省は2006年度より、熱中症予防情報を取り扱ったホームページを国立環境研究所Webサイト内に設置し、運営を開始。今後も暑熱環境の悪化が予想されることから、機能拡張を行い、アドレスを変更したとしている。

「環境省熱中症予防情報サイト」では、暑さ指数の予測値および実況値を提供する。暑さ指数とは、人体に与える影響の大きい湿度、日射などからの輻射熱(黒球温度)、気温の3つを取り入れた指標のこと。気温とは違い人体と外気との熱収支に着目したもので、労働環境や運動環境の指針としてISOなどで規格化されている。指標は「屋外:WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度」で算出する。

環境省熱中症予防情報サイト(出典:環境省熱中症予防情報サイト)

計測地点は従来の全国約150地点から841地点に拡大。このうち、実測地点は東京、名古屋、大阪など7地点となる。予測値は当日、翌日、翌々日(24:00まで)の3時間ごと、実況値は現在の暑さ指数の推定値(実測値点においては実測値)を1時間ごとに算出。このほか、住宅街やアスファルトの上といった実生活の場や、身長の低い児童を想定した暑さ指数参考値、HTTP方式による数値データ(暑さ指数予測値等電子情報提供サービス)などを提供する。

6月1日~10月18日の期間には、暑さ指数の予測値などをメールで配信するサービスも計画。詳細は決定次第、同サイトにて発表する。