日立は5月13日、中小規模事業所向けビジネスホン「integral-F」を発表した。5月15日より販売開始となり、出荷は5月31日~。電話機と主装置から構成される企業向け電話システムで、最大168回線まで接続が可能で、100名規模の事業所を想定しているという。

integral-F

integral-Fは従来の同社製品から電話機のデザインを改良し、電話帳検索や保留といった使用頻度の高い操作キーをダイヤル部分の右側に独立してレイアウトした。また、防水仕様のコードレス電話機(ハンディタイプ)をラインナップに追加。デジタルコードレス電話機の最新規格であるDECT方式を全機種に採用し、通話到達距離は最大300mに達するという。

スマートフォン連携などの機能向上も図られた。スマートフォンに専用の内線アプリケーションをインストールすることにより、社内で無線LAN経由の内線電話として、利用することが可能となる。また、屋外からでも3G回線から社内のintegral-Fを経由して内線電話利用ができるという。ただし、スマートフォン連携を利用する際には、別途ライセンス契約が必要。(料金は個別相談)

スマートフォン連携

また、電話帳や応答履歴、留守電などのデータは、ビジネスホンの主装置内に一括して保存されているため、外出先からスマートフォンのブラウザでデータを確認できるという。スマートフォンの端末内に顧客などの重要な電話番号を登録する必要がないため、端末紛失時などに個人情報の流出を予防できるとしている。

スマートフォン連携以外の機能向上では、ボイスメモ機能の標準搭載、業務時間外に特定端末への給電を止める省電力機能などがある。また、保守機能も充実しており、保守作業者(販売店)がインターネットを経由して、着信時の鳴動や運用方法の変更を行えるという。