「相馬の古内裏」歌川国芳 弘化期(1844~1847) 福岡市博物館蔵

大阪歴史博物館は6月9日まで、同館6階特別展示室において、特別展「幽霊・妖怪画大全集」を開催している。

幽霊・妖怪画の優品を多数紹介する特別展

幽霊や妖怪は古来より想像され、江戸時代以降は特に文学や芸術において盛んに取り上げられ、多様な作品が作り出された。それらを精力的にコレクションしたのが、日本画家の吉川観方(よしかわかんぽう)(1894~1979)だった。観方は服飾の歴史や時代風俗の研究家としても知られ、研究の途上において日本の幽霊や妖怪にも関心を持ち、資料の収集に没頭したという。

同展は、現在は福岡市博物館に所蔵される観方の収集品から、江戸時代に活躍した伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)や円山応挙(まるやまおうきょ)らの著名な絵師をはじめ、個性的な浮世絵師として人気のある歌川国芳(うたがわくによし)とその一門が描いた幽霊や妖怪画の優品を多数紹介。また、大阪ゆかりの幽霊や妖怪にまつわる歴史的な資料も展示し、人々が未知の世界に対してどのような観念を持ち、表現したのかを観覧することができる。

開催日時は、4月20日~6月9日 9時30分~17時(金曜日は20時まで)。入館は閉館の30分前まで。毎週火曜日休館(ただし、4月30日は臨時開館)。会場は、大阪歴史博物館6階 特別展示室(大阪府大阪市中央区大手前4-1-32)。観覧料は、特別展のみ大人1,200円、高大生800円。常設展との共通券は、大人1,680円、高大生1,120円など。その他、詳細は同館Webページにて確認できる。