OSSコンソーシアムは4月25日、オープンソースソフトウェア(OSS)のCOBOLコンパイラ「OpenCOBOL」を日本のビジネスシーンで利用できるようにカスタマイズしてきた「opensource COBOL」の新バージョン(V1.3J)を、同日リリースした。

今回、発表された新バージョンでは、既存のCOBOL資産を有効に活用できるように拡張された。主なカスタマイズ内容として、ユニコード(UTF-8)機能のサポート、既存のCOBOL資産で使われている文や関数などのサポート、(opensource COBOL V1.2Jからの)バグフィックスなどが実施された。

また、あわせて、COBOLの開発に必要なデバッガ「opensource COBOLデバッガ」とOSSのRDBMSであるPostgreSQLとの連携を支援するツール「埋込みSQLプリコンパイラ」を2013年5月下旬にリリースする

「opensource COBOLデバッガ」は、行レベルでのSTOP、RUN、STEP実行機能やターゲットリモートモニタリング機能を搭載し、COBOL項目名での変数内容モニタをサポートする。

「埋込みSQLプリコンパイラ」は、COBOLの埋め込みSQL(EXEC SQL文)をプリコンパイルし、opensource COBOLコンパイラ用のCOBOLコードを生成するほか、OSSのRDBMS PostgreSQLとの連携をサポートする。