東京急行電鉄は26日より、「渋谷ヒカリエ」1周年を記念した1編成限定の特別仕様列車「Shibuya Hikarie号」の運行を開始する。同列車および東横線の5050系1編成を対象に、無線LAN試験サービスもスタートするという。
「Shibuya Hikarie号」に使用されるのは東急電鉄5050系4110編成(10両編成)。外装はゴールドをメインカラーに、「渋谷のランドマークである建物の外観をデザインしたラッピング」(東急電鉄)に。内装も、「渋谷ヒカリエ」をはじめ、さまざまな魅力が混在する渋谷らしさを、カラフルな3種類のデザインで表現した。シートは通常の車両より背もたれを高くするなど座り心地にこだわり、環境に配慮して車内照明にLEDも採用したという。
同列車では無線LAN試験サービスも実施され、車内でWi-Fi対応機器(スマートフォンや各種タブレット端末など)による高速インターネット通信が利用可能に。Wi-Fi対応機器を持つ人なら誰でも無料で利用できる「東急線 車内無料Wi-Fi」、auスマートフォンやタブレットから無料で利用できる公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」(KDDI提供)、ワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する「Wi2 300」(別途契約が必要)を利用できる。この車内無線LAN試験サービスは、「Shibuya Hikarie号」のほか、東急5050系1編成(8両編成)も対象車両となる。
「Shibuya Hikarie号」は通常の営業列車として運行されるため、東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線をはじめ、相互直通運転を行う東京メトロ副都心線、西武池袋線・西武有楽町線、東武東上線などにも乗り入れる予定。「渋谷つながるプロジェクト」ホームページでも、同列車の情報が随時更新されるとのこと。
同列車の運行開始に合わせ、「Shibuya Hikarie号デビュー記念乗車券」も26日より販売開始。渋谷駅から150円・190円・260円区間の乗車券の計3枚セットで、各乗車券に「25.4.26」の日付を刻印している。東急東横線の特急停車駅(渋谷駅、中目黒駅、自由が丘駅、武蔵小杉駅、菊名駅、横浜駅)にて4,110部発売され、価格は1部600円(1人5部まで購入可能)。販売期間は5月31日までだが、売切れ次第販売終了となる。