jQuery: The Write Less, Do More, JavaScript Library

jQueryファウンデーションは4月18日(米国時間)、jQueryの最新版となる「jQuery 2.0」を公開した。このメジャーアップグレードでもっとも注目されるのは、「IE6」「IE7」「IE8」がサポートブラウザからはずされた点にある。IE6からIE8までのサポートを終了することでコードのサイズが小さくなったほか、処理の高速化が実現している。

IE6からIE8までのサポートが必要な場合、jQuery 1.9系を採用することが推奨されている。jQueryチームは向こう数年の間は引き続き1.x系をサポートするとしており、IE6からIE8までのブラウザをサポートするケースでは2.0ではなく1.x系を採用が推奨される。jQueryチームは向こう数ヶ月のうちにjQuery 1.10のリリースを予定しており、IE6からIE8までのサポートが必要なケースではjQuery 1.9を採用し、将来的に1.10へのアップグレードが望まれる。2.1リリースのタイミングで1.11のリリースが予定されている。

IE9以降のバージョンに対してはjQuery 2.0を使用し、IE6からIE8までのブラウザに対してはjQuery 1.x系を使うようにブラウザを判別して切り分けて使うこともできるが、こうした使用は推奨されていない。jQeury 1.xは最新のブラウザを含むすべてのバージョンへ対応しているため、古いブラウザのサポートも必要な場合には1.x系のみを使うことが薦められている。

ブラウザサポートの変更以外では、jQuery 1.8で導入されたモジュール化の改善が注目される。2.0では12のモジュールを組み合わせたカスタムjQueryを構築できるようになっており、必要な機能のみで構成された最小限サイズのjQueryを用意できる。