米Microsoftは4月16日(米国時間)、中国Hon Hai(鴻海精密工業)と特許ライセンス契約を締結したことを発表した。Hon Haiは世界最大のEMS(電子機器受託製造サービス)である Foxconn Electronicsの親会社。「Android」と「Chrome OS」というGoogleが開発したOS2種を採用した製品が対象で、Microsoftは特許使用料を受け取る。
Microsoftの発表によると、Foxconnが製造するAndroid、Chrome OSを搭載したスマートフォン、タブレット、TVなどの家電製品が対象だという。MicrosoftがFoxconnに自社特許をライセンスする形となるが、使用料金を含む詳細な合意内容は公開していない。
Foxconnは「iPhone」「iPad」など米Apple製品の製造で知られるが、AndroidやChrome OS端末も製造している。同社の顧客には、Apple、Amazon、Nokia、ソニーなどが名を連ねている。Hon Hai自身は5万4000件以上の特許を保有しており、「知的所有権を保護する国際的な取り組みの重要性を理解している」とコメントしている。
MicrosoftはAndroidメーカーと特許ライセンスを締結しており、すでにSamsung、HTC、LGなど複数の企業と同様の契約を結んでいる。だが、Androidモバイル端末を製造するGoogle傘下のMotorola Mobilityとはまだ合意に至っておらず、訴訟で戦っている。