桜の花を見ながら食事やお酒、会話を楽しむ日本の春の風物詩「お花見」。その歴史は古く、奈良時代から始まり平安時代に発達したと言われています。そんな日本のお花見についてどう思うか、日本に住む20人の外国人に聞いてみました。

■いいと思います。母国でもありますが、日本ほど大事にされていないと思います(中国/20代後半/女性)

国花でもある桜は、日本人にとって特別な存在。桜の花の美しさはもちろんのこと、桜の木には神様が宿ると考えられていたこともあります。咲いたことが大きな話題になり、宴会まで開催されるのがほかの花と何よりも違うところ。日本各地の桜の名所には、毎年大勢の見物客が訪れます。

■母国には花見の風習はありませんがいいと思います。なぜ花見季節以外、あまり外でピクニックをしないのか理解できないですが(アメリカ/30代後半/男性)

ふだんは屋外でピクニックをしない人も、お花見となると話は別。花冷えも何のその、大いに盛り上がっていますよね。ワシントンD.C.のポトマック川の桜並木も名所で、毎年桜まつりが開催されています。

■花見は楽しいと思います。母国ではピクニックをよくしますが、花見なような決まった時期などはないです(トルコ/30代後半/男性)

■一年で一回しか咲かない花を楽しめるのはいいことですね。残念ですがタイのような暑い国では、あまり花見はできません(タイ/30代前半/女性)

桜は開花期間の短さも人々をひきつける要素になっているのでしょう。かなり限られた時期にしか楽しむことができないので、お花見は特別感があるイベントだと感じるのでしょうね。日本人の季節感の形成にも大きく関係していそうです。

■良いコミュニケーション取れる機会だと思います(ミャンマー/30代前半/女性)

■花見は良い風習のひとつだと思います。会話の場にもなります。インドネシアにはありません(インドネシア/40代前半/女性)

桜と食事とお酒でいい気分になり、誰とでも気さくに話せるような気がしてきます!

■お花見はいいと思います。オランダ国民も天気が良ければ、花が有名な公園に行ったりします。ただ、その近くで宴会はしませんが……(オランダ/30代前半/男性)

■桜の花の見るのが好きですが、大勢で酒を飲みながら花見をするのを見ると引きます。ドイツは春になると散歩やハイキングで花を楽しむ人が多いです(ドイツ/30代後半/男性)

日本のお花見、外国人の目には変わったスタイルに映ることもあるようです。花に重きを置く方から、次のような回答もありました。

■花見は最高です! もう少し花を楽しめたらもっといいですね。うるさくではなく、ゆっくりと楽しむこと(フランス/20代後半/女性)

更にこのようなクールな回答も。

■いい飲み会だね(カナダ/20代後半/男性)

大勢で集まるとどうしても「花より団子」になってしまいがち。それが日本でよく見かけるお花見風景だと外国人のみなさんも感じているようです。

しかし宴会ばかりがお花見ではありません。春の訪れを感じさせる薄いピンク色に覆われた街の風景や、はかなくも豪華な散り際などなど。桜の美しさを本当に感じるのは、何げなく歩いている時や車窓からの「ひとりお花見」の時かもしれませんね。