オートデスク、Mayaや3ds Maxなど3DCGソフトの最新バージョンを発売

オートデスクは、3DCGアニメーション制作ソフトウェアの新バージョンと、それらをパッケージにした「Autodesk Entertainment Creation Suite 2014」3製品を発売する。出荷開始日は4月12日。

今回発表されたのは、「Autodesk Maya 2014」、「Autodesk 3ds Max 2014」、「Autodesk Softimage 2014」、「Autodesk MotionBuilder 2014」と、それらをパッケージングした「Autodesk Entertainment Creation Suite 2014」。キャラクター制作においてリアリティを高める表現を実現し、制作プロジェクトの業務ワークフローをより効率的に進めるための機能強化を行った。

Autodesk Maya 2014

注記やメモをシーンデータに直接書き込めるグリース・ペンシル機能を新規に搭載。Viewport 2.0の機能強化によって、制作過程であっても完成段階に近い品質で確認することが可能となった。シーン アセンブリやファイル パス エディタ、URI(Uniform Resource Identifier)といったサポートツールなどが新たに追加され、膨大かつ複雑なシーンの構築・管理が容易になった。

Autodesk 3ds Max 2014

キャラクターに本物の人間のような反応や行動をとらせて、大規模な群衆を作る作業を短時間で可能にする「Populate機能」を新たに搭載。パーティクルフローの表示スピードが向上し、ビューポイント機能の強化によってMicrosoft DX11Shaderに対応した。加えて、3Dシーンと背景イメージを簡単な操作で正確に合わせることが可能なパース マッチ機能や、ベクターデータ マッピングを可能にするベクトルマップも追加した。

Autodesk Softimage 2014

カメラシーケンサ ツールセットを新規に備え、オリジナルのアニメーションデータに変更を加えず、複数のカメラショットを編集可能に。シーン間の直接的な操作を実現した。CrowdFXとICE(Interactive Creative Environment)の機能を強化し、パス、パーティションのコンセプトを、ICEのどの場面とも組み合わせることが可能となった。ビューポイント機能の強化により相互運用性を高め、Autodesk FBX 2014のフォーマット形式でアニメーションのデータ互換を強化しているため、既存パイプラインへの統合をしやすくなっている。

Autodesk MotionBuilder 2014

Linux OSをサポートモーションキャプチャ ワークフロー機能を強化し、位置設定、計測、対象の選択の操作がしやすくなった。また、カスタムビューポートのレンダリング能力を向上させ、アセットを外部参照するためのAPI をサポートする。

Autodesk Mudbox 2014

新機能「リメッシング」を搭載したことで、ポリゴンの流れの再構築や、モデルの詳細形状を損なうことなく必要なレベルでポリゴンの生成を調整可能。マルチタッチ操作機能の強化により、指の動きやジェスチャーで直感的な操作が可能となった。

各製品の価格一覧

Autodesk Entertainment Creation Suite Standard 2014(本体84万5,250円/Subscription：12万7,050円)
Autodesk Entertainment Creation Suite Premium 2014(本体99万7,500円/Subscription15万150円)
Autodesk Entertainment Creation Suite Ultimate 2014(本体1,22万8,500円/サブスクリプション19万6,350円)
Autodesk Maya 2014(本体53万5,500円/Subscription10万2,900円)
Autodesk 3ds Max 2014(本体53万5,500円/Subscription10万2,900円)
Autodesk Softimage 2014(本体57万7,500円/Subscription22万6,800円)
Autodesk MotionBuilder 2014(本体61万4,250円/Subscription12万2,850円)
Autodesk Mudbox 2014(本体11万5,500円/Subscription1万7,850円)