企業向けのクラウドプラットフォームを調査および検討している設計者、開発者の最大の課題は、いったいどの技術、どの製品、どのサービスを採用すればよいか決定しなければならないことにある。有償無償含めてさまざまな選択肢がある。無視できないのはオープンソースのクラウドプラットフォーム。さまざまな企業がOSSのプラットフォームへの移行を始めている。中でも存在感を大きくしているのがOpenStackとCloudStackだ。
Data Center Knowledgeの記事「As Cloud Wars Heat Up, Server OEMs Bet on OpenStack」ではOpenStack採用事例として、HP、Dell、IBMがOpenStackを採用した経緯とその内容を取り上げている。先日、PayPalとeBayが80,000台ほどのサーバをOpenStackへ移行させるという報道があった。OpenStackには150社を超えるソフトウェアベンダとハードウェアベンダが参加しており、活動が活発。
一方、すでに企業での採用実績が豊富とされるCloudStackは3月25日(米国時間)には、「Apache CloudStack」としてApacheのトップレベルプロジェクトへ昇格したことが発表されている。