Appleは、同社のすべてのデータセンター(オースティン、エルクグローブ、コーク、ミュンヘン、クパチーノ)で使われる電力の供給元がすべて再生可能エネルギーに切り替わったことを表明した。Appleは同社で使用する電力をすべて太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電などの再生可能エネルギーでまかなうことを目指している。

2010年の段階ではAppleのオフィスで消費される電力のうち35%が再生可能エネルギーによるものだったが、2012年には75%にまで拡大している。Data Center Knowledgeの記事「Apple Hits 100% Renewable Energy in its Data Centers」はこれに加えて、Appleがオレゴンで建設を計画している新しいデータセンターでは風力、水力、太陽光、地熱など複数の再生可能エネルギーを組み合わせて活用する予定だと説明している。

Appleに限らず大手企業は業績のみならず環境に考慮した活動を求められている。再生可能エネルギーの積極的な採用はそうした要求に対するひとつの解答。処理するデータ量の増大でデータセンターで消費する電力量は増える傾向にあり、いかに消費電力量を抑えながら再生可能エネルギーの採用を促進するかが今後の課題。