先勝し、まず人間側に勝ちを届けた阿部光瑠四段

5人のプロ将棋棋士がコンピュータ将棋ソフトと団体戦で戦う「第2回将棋電王戦」が23日、東京・将棋会館で開幕した。

第1局阿部光瑠四段 VS 習甦は、23日18:32、阿部四段が第22回コンピュータ将棋選手権で5位を記録した習甦に勝利し、全5戦のうちまず人間側が先勝をあげた形となった。手数は113手で、消費時間は阿部四段が3時間1分(残り59分)、習甦が3時間15分(残り45分)。

終局後の会見で阿部四段は「盤の前に座るまでは緊張しました。対局が始まってからは、"将棋は将棋"と思うことができて、楽しく指すことができました」と喜びを語り、習甦の開発者・竹内章氏は「結果も内容も残念な結果となってしまいましたが、大きな舞台に立てたことはうれしく思います」と胸を張った。

4月20日(土)まで開催される「第2回将棋電王戦」は、第22回世界コンピュータ将棋選手権で好成績を挙げた上位5チームの最強コンピュータと、現役のプロ棋士5人による史上初の団体戦。1日1組の対戦で全5局を実施し、結果3勝した方が勝者となる。持ち時間は人間側、コンピュータ側ともに4時間。第二局は3月30日で、佐藤慎一四段 VS ponanzaの対局となる。