TypekitがIE9に搭載されているクロスブラウザチェック機能についての注意点を「The dangers of cross-browser testing with IE9′s Browser Modes」にて伝えている。TypekitはAdobeがWebフォントをサブスクリプションベースで提供しているサービス。ブログによるとTypekitのWebフォントをIE9のブラウザモードでテストしたところ、潜在的な落とし穴が見つかったとしている。

IE9にはブラウザモードと呼ばれるクロスブラウザテスト機能が用意されている。Web開発者はこの機能を利用することでわざわざIE7やIE8をインストールして確認する必要なく、Webサイトの互換性をチェックすることができる。Typekitによると、自社のWebフォント"Chaparral”の4つのウエイトとスタイルを指定したWebサイトをIE9のブラウザモードと実際のIE7/IE8で表示したところ、レンダリングが大きく異なったとしている。

ブログにてIE9のブラウザモード(IE8)による表示と実際にシステムにインストールされているIE8での表示結果を公開しており、フォントの表示が大きく違っていることがわかる。TypekitではこのことからクロスブラウザのテストツールとしてIE 9のブラウザモードは使用せず、実際のIE7及びIE8を利用してテストするよう勧めている。

IE9でIE8のブラウザモードを使用した場合のChaparralフォントの表示

実際のIE8でのChaparralフォントの表示