茨城県日立市は25日より、2005年に廃線となった日立電鉄線の跡地を専用道路として走行するバス高速輸送システム「ひたちBRT」の運行を開始する。

ひたちBRTの運行開始を伝えるポスター

BRTはバス・ラピッド・トランジットの略。基本的には路線バスだが、専用道路を走行するために通常の路線バスに比べて定時性や速達性に優れる。

計画では、旧久慈浜駅から旧鮎川駅までの約8.5kmを専用道路とし、将来的には一般道路を経由して日立港都市再開発用地から日立駅までの運行をめざす。

今回はそのうち第1期区間に当たる久慈地区から大甕駅まで(日立港都市再開発用地~JR大甕駅東口)約3.2km区間で運行を開始する。平日は時間帯により15~45分おき、休日は終日30~40分おきに運行。1日あたりの運行本数は、平日72本、休日48本。停留所は11カ所に設ける。運賃は180~200円。大型ハイブリッドバスと中型ディーゼルバス各1台が投入され、日立電鉄交通サービスが運営にあたる。

なお、運行前日の24日には「開通記念祭」を実施。日立おさかなセンター西側広場にて体験試乗会などを行う。