サイボウズは3月11日、クラウド基盤「cybozu.com」上で提供するビジネスアプリ基盤「kintone」を、3月10日にアップデートし、業務で利用しているExcelファイルを自動でクラウドアプリに変換する機能と、データベースとソーシャルを融合する社内SNS機能「スペース」と「ピープル」のβ版の提供を開始したと発表した。

今回のアップデートでは、新機能として「Excelからのアプリ作成」を搭載。アプリ作成画面でExcelファイルを選択し、読み込むことで「kintone」がフィールド設定を判断し、アプリケーションを自動的に作成する。Excelファイルに登録されていたデータも同時に移行でき、詳細画面にはコメント書き込みが可能となっている。

「Excelからのアプリ作成」

同社によると、今回のアップデートは、「kintone」の利用者アンケートの結果を反映しており、契約ユーザーの約6割の利用目的という「顧客管理」または「案件管理」といった課題解決につながるとしている。

また、ビジネスアプリを提供している「kintoneアプリストア」もリニューアルし、従来の、テンプレートファイルをダウンロードして自社環境にインストールする形式から、自社環境内でアプリを選ぶだけですぐに追加できるようになった。これにより、1クリックでアプリの追加が可能となった。

あわせて発表された、社内SNS機能「スペース(β版)」は、業務で必要なデータとそれに関連するメンバーのコミュニケーションを1つにまとめる場や、ワークスペースの機能となる。トピックごとに掲示板を作成し、業務連絡やディスカッションをメンバー内で行うことができる。

「スペース」はメンバー内でデータを共有し議論できる(図は営業部スペース)

社内SNSを実現するもうひとつの新機能は「ピープル(β版)」で、kintoneの登録ユーザー1人1人が個人のタイムラインを持ち、自由に情報発信ができる。フォロー/アンフォロー、メンション、発言へのいいね!ボタンなど、一般的なSNSと同様の機能がある。

社内SNSを実現する「ピープル」機能