日本人は働きすぎ、という印象がもたれるようになって久しいですが、実際に日本で生活している外国人のみなさんの目にはどのように映っているのでしょうか。日本に住む外国人20人に、日本人の働き方についてどう思うか、また、母国の人々の働き方はどのような感じなのか聞いてみました。

■働きすぎ。ドイツ人は仕事と休みのバランスがいいと思います(ドイツ/男性/40代前半)

アメリカの会社で働く日本人の話で、「休暇は3週間」とボスに言われ喜ぶ日本人の隣で、「母国では6週間だったのに!」と不満を漏らす同僚のドイツ人……というのがありました。3週間の休暇ではバランスが悪いんですね。

■真面目で整然と順序通り規則正しく仕事をしますが、上司が帰るまで帰らないというのは理解できない。母国はみんな効率が高いですが、ショートカットするのが好き。仕事とプライベートをきちんと分ける(シンガポール/男性/20代後半)

付き合い残業なんて信じられない!という回答です。たしかに早く帰れる日はさっさと帰ってリフレッシュした方が、効率も良さそうですよね。

■会社に思いっきり尽くす人たちが多すぎて、不健康。日本には有給があっても取らない人たちが多すぎる。フランスは仕事も大事だが、家族と健康は大事。人生のプライオリティを考えながら仕事をしている(フランス/女性/20代後半)

日本人の有給休暇消化率は38%という調査結果があります。有給をとらない理由は、経済的な問題、上司や同僚の目が気になる、といった内容のものが多いそうです。ちなみにスペインやブラジルの消化率ほぼ100%! うらやましい!

■イタリアよりもいろいろ統一されていますが、時々「人はやっぱりロボットにはなりきれない」と思えるキツイところ(生活のリズムなど)もあります。母国は適当すぎると思います(イタリア/男性/30代前半)

楽しく生きるために働いているのであって、仕事をするために生きているのではない!という考えを実践している人が多いイタリア。子供の送り迎えのために少しの間店を閉めたり、近くのカフェへふらりと行ったりする人もいるようです。日本人は息抜きが苦手なのかもしれませんね。

■真面目、働き過ぎ。時間いっぱいかかるけど、細かいところをきちんとやるのが得意。母国は効率よく働くつもりで短時間でやり、逆に失敗する人が多い(イラン/女性/20代後半)

苦労の結晶は仕事の精度に表れていました。細かいことによく気付く日本人だからこそ、労働時間が長くなってしまうとも考えられますね。

■遅くまで働いて、なぜ遅刻せずにちゃんと仕事できるのかといつも思っています。母国は日本人のような熱心さ、仕事に対する精勤さが足らないと思っています(ロシア/女性/20代前半)

遅くまで働いた後、さらに飲みに行って終電で帰っても、朝の定時にちゃんと出勤してる人もいますよね! こちらの方は、そんな日本人の生真面目な気質に感心したようです。

■真面目、コツコツ。韓国も、真面目、コツコツ(韓国/女性/30後半)

日本よりもワーカホリックな傾向にある韓国。OECDの統計によると、日本の平均労働時間1,772時間、韓国は2,256時間! 国民の働きすぎ是正のために、韓国政府がバックアップキャンペーンを行っているほどです。

日本は休暇が少ないと言われていますが、外国に比べると祝祭日がとても多い国です。長いバカンスを12カ月に振り分けたようなものでしょうか。とはいえ、やはり働きすぎている感が否めない日本の社会。まずは同僚の休みを快く受け止めるところから始めてみましょう!