デルは2月20日、2Uの次世代バックアップアプライアンス「Dell DR4100」を発表した。Dell PowerEdge 第12世代サーバを基盤としたDR4100は、データ重複排除および圧縮技術を備え、バックアップに必要なストレージ容量を最大15分の1まで削減するという。
DR4100は、2.7TBから27TBまで、使用可能容量によって2.7TB、5.4TB、9TB、18TB、27TBの初期構成で導入が可能。拡張シェルフ(1台につき9、18、27TB)を最大2台追加可能で、ストレージ使用可能容量を2.7TBから最大81TBに拡張できる。出荷開始は3月中旬の予定で、参考価格は161万円(2.7TB)。
DR4100では、異なる場所にあるノードを最大32まで中央の単一ノードにレプリケートする多対1の複製機能により、バックアップデータを重複排除しつつ、レプリケーションを迅速かつ日次で実行できるようになる。
また、DR4100は新たに、Dell NetVault、CA Arcserve、Oracle RMAN、vRangerのバックアップソフトウェアと連動するように強化された。
米Dell バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー ストレージ担当 アラン・アトキンソン(Alan Atkinson)氏 |
米Dell バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー ストレージ担当 アラン・アトキンソン(Alan Atkinson)氏は、同社のストレージ事業の業績について、「2008年以降顧客は12倍になり、シェアはiSCSI市場で2008年以降ワールドワイドで1位だ。また、売り上げはCompellent買収以降2.5倍になった。これは、デルがストレージに積極的に投資した結果だ」と述べた。
そして、「デルにはレガシーな製品がなく、過去の製品に縛られることがない点が他社と大きく異なる点だ。我々は、拡張性を重視しており、2013年はさらにイノベーションを進め、サーバ、ストレージ、ネットワーク、サービスなどすべてを一体的に運用できるようソリューションを強化していく」とした。
今年の機能強化点としては、PCIeのNANDフラッシュを搭載したストレージの階層化を実現するほか、今後はサーバに搭載されているストレージ自体の仮想化を進めていくという。
デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューション統括本部長 町田栄作氏 |
また、デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューション統括本部長 町田栄作氏は、「iSCSI市場において、イコールロジックは4年間の平均成長率が47%で、この市場はデルが引っ張っているといっても過言ではない。今後は、デルストレージを認知していただく活動やITインフラを統合化されたプラットフォームとして、コンバージドインフラを推進していく。また、パートナーとの協業を推進し、直間比率を50:50にもっていきたい」と述べた。