「グレートジャーニー 人類の旅」

国立科学博物館(東京都台東区)は3月16日~6月9日まで、特別展「『グレートジャーニー 人類の旅』~この星に、生き残るための物語。」を開催する。

人類がどのように地球上に広がっていったのか

同展のタイトル「グレートジャーニー」は、イギリス人の考古学者ブライアン・M・フェイガンが名付けたもので、アフリカに生まれた人類が、世界中に拡散していった人類最大の旅路のことを指している。同展では700万年前の人類誕生から始まり、360万年前の人類が家族で連れ立って歩いた最古の足跡化石を「グレートジャーニー」の象徴として紹介する。

人類が生き延びるための知恵と文化とは?

アマゾンの熱帯雨林、砂漠などの乾燥地帯、アンデスの高地など、地球上の過酷な環境で今もなお暮らす人々の生活を紹介。人間が住むのに決して快適ではない「極地」(熱帯、高地、極北、乾燥地帯)で人はどうやって生きてきたか、過酷な環境でも生活を可能にしたその土地ならではの“生きる知恵”と文化についても解説する。

5,000年前のチリのミイラや「干し首」の謎に迫る

目玉展示として、チリから約5,000年前のチンチョロミイラを日本で初めて公開する。ミイラに何が起こったか、その謎を検証することにより、現在の地球が抱える様々な環境問題を浮き彫りにするという。また、約10年ぶりの展示となる南米部族の“干し首”を最新の科学的分析と共に展示する。

また、探検家の関野吉晴氏が旅した、人類拡散ルートの「グレートジャーニー」の映像を、3Dプロジェクションマッピングシアターで公開。会場映像のナレーションは、「グレートジャーニー」で番組ナレーションをつとめた益岡徹氏が担当する。

同展入場料は、一般・大学生1,500円、小・中・高校生600円。前売り券もある(3月15日まで発売)。