MySQL

Oracleは5日(米国時間)、MySQLの最新リリースとなる「MySQL 5.6 GA」を公開した。MySQLは世界でもっとも利用されているデータベース実装。Oracleによって開発/管理されており、GPLv2ライセンスを採用したコミュニティ版とプロプライエタリライセンスを採用した商用版が提供されている。

MySQL 5.6 GAは、2010年末公開のMySQL 5.5 GAから2年ぶりのプロダクションリリースとなる。5.6 GAではパフォーマンスやスケーラビリティ、セキュリティの向上に焦点が当てられており、改善及び改良が数多く実施されている。

InnoDBストレージエンジンには、FULLTEXTのインデックス作成やMemcachedデーモンを活用したNSQLスタイルAPIを介してのInnoDBへのアクセス、読み取り専用を可能とする"--innodb-read-only"など様々な拡張機能が追加されている。

セキュリティ周りでは、SHA-256パスワードハッシュによるユーザアカウントのパスワード強化やパスワードが弱い場合のエラー、パスワードの強さを数値化するパスワードのセキュリティチェック機能などが加えられている。

その他にもテーブルパーティショニングに対して最大数の増加やロックのパフォーマンス改善、クエリオプティマイザ機能の効率的なクエリ処理、条件処理にGET DIAGNOSTICSステートメントのサポート追加など新機能は多岐に渡る。

新機能の詳細についてはリファレンスマニュアルが参考になる。オープンソースライセンスを採用したコミュニティ版はこちらより取得できる。