パテント・リザルトは2月5日、情報通信業界の企業を対象に、2012年の特許審査過程で他社特許の拒絶理由通知に引用された件数を企業別に集計した「情報通信業界 被引用特許件数ランキング2012」を発表した。

発表によると2012年のランキング1位はNTTで、引用数は4144件と突出している。以下、NTTドコモの1289件、日本放送協会の504件などが続いている。

情報通信業界 被引用特許件数ランキング2012 上位10社(発表資料より)

NTTで、2012年に最も引用されたのはネット放送に関する出願「番組選択方法、番組選択装置及び番組選択プログラム(特願2001-338410)」で、NECや日立製作所、シャープなどの7件の拒絶理由に引用された。

NTTの出願によって拒絶理由通知を受けた件数が最も多いのはNECで、213件の拒絶理由通知を受けた。このほかNTTの出願によって富士通は200件、日立製作所は134件の拒絶理由通知を受けている。

2位のNTTドコモは、「通信システム並びに基地局および移動局(特願1996-178122)」の引用数が最も多い。富士通、NEC、京セラ、沖電気など7件の拒絶理由として引用されている。

3位の日本放送協会は、「広告提供に関する特許(特願2005-325638)」が、オービックや電通などの4件に、また「SNSにおけるコンテンツ推薦に関する特許(特願2005-325638)」が、インフォコムやGoogleなどの4件に、それぞれ拒絶理由として引用されている。