BBソフトサービスは2月5日、「インターネット詐欺リポート」を発表した。同社のセキュリティソフト「Internet SagiWall(インターネットサギウォール)」が検出、収集したデータをもとに、ネット詐欺サイトに対する分析が行われている。

発表によると、2013年1月度の調査におけるインターネット詐欺サイトの検知数は44万9649件。検知数の98.0%はワンクリック・不当請求詐欺サイトで、残りはフィッシング詐欺サイトが0.6%、マルウェア感染サイトが0.5%などとなっている。

検知されたネット詐欺サイトの内訳(発表資料より)

ネット詐欺サイトの検知状況は、OSによって若干の違いが出ている。Windowsではワンクリック・不当請求が90%以上を占めるものの、ネットバンキングやネットショッピングを装ったフィッシング詐欺サイト、マルウェアに感染させようとするWebサイト、偽セキュリティソフトのインストールを促すボーガスウェア配布サイト、ぜい弱性を悪用したWebサイトなど、さまざまな種類の詐欺サイトが見つかっている。

Android搭載端末では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが全体の99.9%を占める。Android OSは閲覧可能な動画フォーマットの制限がなく、そのためアダルトコンテンツサイトを模したワンクリック・不当請求詐欺サイトの検知数が多くなっているものとみられる。

iOSでは、検出数全体の97.77%がワンクリック・不当請求詐欺サイト。対応している動画フォーマットがAndroid搭載端末ほど多くないため、その分ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合が下がったと考えられるという。

OS別 検知されたネット詐欺サイトの内訳(発表資料より)