住宅購入、地元の工務店か全国区のハウスメーカー、どっちを選ぶ?

住宅購入にあたって、地元の工務店か全国区のハウスメーカー、どちらに頼もうかと悩む方は多いようです。工務店とハウスメーカー、どちらに頼むか迷った時には下記のようなチェックポイントをより多くクリアしている方を選ぶとよいでしょう。

■(Check1)近所の建築現場を訪れてみる

近所の建築現場を訪ねてみると、多くのヒントをもらえることがあります。特に地元の工務店がどのような基礎工事をしているのか、大手ハウスメーカーでも基礎工事中の建築現場は必ず見ておきたい内容です。基礎工事部分は家を建ててしまえば見えなくなる部分です。いわゆる欠陥住宅と呼ばれるような、質の悪い建築物はここに手抜きが多く見受けられます。

■(Check2)購入予定地の地盤に適した基礎工事をやっている?

地盤の固さに応じて基礎工事は変わってきます。くいを打つ杭基礎か直接地盤の上に基礎をつくる直接基礎か、直接基礎でもベタ基礎か独立基礎か布基礎かなどの違いがあります。 この基礎部分は手抜き工事や欠陥住宅かを見極める上でとても大切になりますので、工務店およびハウスメーカー、どちらにするか決めかねている時には地盤に応じて適切な基礎工事を行っているかはチェックしておきたい内容です。

■(Check3)できれば写真を撮り、プロに確認

欠陥住宅と呼ばれるもので問題になりやすいのが、基礎部分のコンクリートに隠れてしまう配筋の問題、基礎と土台の部分にある隙間の換気の問題、コンクリートを流し込む枠内の清掃の問題などです。その他にも家の外壁を設置すると見えなくなってしまう部分は、なるべく写真を撮りプロに住宅診断してもらうのが安心です。大手ハウスメーカーだから安心、優良工務店だから安心とネームバリューで判断しないことも大切です。

■(Check4)実際問題、工務店とハウスメーカーの違いは請負かどうかの違い?

ハウスメーカーといっても、実際に工事や建築を行うのは地元の工務店であることも多くあります。工務店の多くが、ハウスメーカーからの請負工事や注文住宅を並行して業務を行っているためです。普段から仕事ぶりを確認できる工務店が、どのハウスメーカーの請負を行っているかをチェックしておくのも大切です。

■(Check5)アフターケアの比較

地元の工務店は、地元の評判が確認しやすいというメリットがあります。またどのような評判なのかは、近隣の一戸建てに住んでいる方に聞きやすく、同じ工務店で建てたという方なら築年数によって家がどのような状態になるかを確認しやすくなります。

一方ハウスメーカーは口コミが確認しづらいながらも、大手会社ならではの安定感があり、いざという時に会社がなくなりアフターケアを頼めなくなるという不安が少なくなります。

■(Check6)コスト面での比較

ハウスメーカーに頼んだ場合、大手ならではの大量仕入れによるコストカットに期待する方も多いですが、実際問題として、大手ならではの広告・宣伝費、人件費が工務店よりも多く発生するため最終価格としてそれほど工務店と差が出ないことが多く、一般的には価格が安くなるのは工務店とされています。ただし、工務店に頼んだ場合には信用力が多く問われることになり、住宅ローンを組む時に組みにくくなってしまう可能性は否定できません。

工務店もハウスメーカーも、顧客からの信用や信頼を大切にし誠実に対応してくれる会社なのか、きちんと見極めることが重要といえます。どのような家を建てたいかは人それぞれですが、柔軟な対応を求めるなら工務店、アフターケアを重要視する人にはハウスメーカー、という人が一般的なようです。