総務省は1月30日、企業などが無線LANを導入・運用する際の情報セキュリティ対策や注意事項をまとめた手引書「企業等が安心して無線LANを導入・運用するために(PDF)」を策定し、公開した。

同省は「無線LANの情報セキュリティに関する検討会」で今回の手引書の原案を策定。2012年12月14日~2013年1月4日に原案に対する意見募集を経て、公開されたものとなる。

同手引書では、企業が無線LANを導入する際に想定される情報セキュリティ上の脅威や、それに対してLAN管理者が取るべき情報セキュリティ対策などが解説されている。また、適切な情報セキュリティ対策を行わないまま運用した際に生じる危険性などについても、具体的な事例を交えて説明されている。

手引書は4章構成で、第1章は「企業等の組織における無線LANの運用及び脅威」、第2章は「無線LANの技術面及び管理面における情報セキュリティ対策」、第3章は「無線LANの導入・運用の各段階において実施すべき事項」、第4章は「無線LANを適切に運用しないと生じる危険性の具体例及び解決策」となっている。

なお、総務省は2012年11月に、一般ユーザー向けの手引書として「一般利用者が安心して無線LANを利用するために」を公開している。