SAPは30日、2013年の活動指針となるビジネス戦略説明会を実施した。説明会ではSAPジャパン 代表取締役社長 安斎富太郎氏が登壇し、2012年の総括と2013年に注力していく事業について説明を行った。

SAPジャパン 代表取締役社長 安斎富太郎氏

最初に安斎氏は業績について触れ「SAPのグローバルでの業績は12四半期連続二桁成長を達成し、日本市場においても8四半期連続の伸びがある」と業績の好調ぶりを紹介した。

具体的な数字は、サービスを含むソフトウェア関連売り上げは727億9000万円(6億9900万ユーロ)、売り上げ総額は818億1900万円(7億8900万ユーロ)とした。モバイル関連は326%アップ、データベース事業参入と拡大については66%アップと伸び率の高さをアピールした。

特にSAPが力を入れているSAP HANAソリューションについては、「国内で50社以上、世界で1000社以上導入されており、日本で始めてHANAを導入したNRIをはじめて、三井物産、日本写真、エーザイ、シャープといった大企業で既に導入され、活用されている」と強調した。

またERP/Non-ERPビジネスの割合については2010年が60%:40%だったのに対し、2011年でその割合が逆転し、2012年は41%:59%とNon-ERPビジネスの勢いを強調した。

ERPについては、大企業で既にカスタマイズされ利用されているシステムが肥大化したため、新たに刷新する際に導入をしたり、グローバルでは使っていたが日本支社では導入していたなかったグローバル企業がM&Aといった社内環境の変化のタイミングでERPシステムが新たに導入促進されることがあると述べた。

その上で、2012年の業績が好調な理由について、「社外パートナーや社内コンサルタント数の増加といった要因はあるが、一番はSAPの提供するソリューションが顧客にあっていたのではないか」と語った。

2013年までの事業構造の変革について、アプリケーション以外にアナリティクス/データベース/モバイル/クラウドといった項目を挙げた。その上でアナリティクス/データベース/モバイルの分野で全体の60%の売り上げを目指すと目標を紹介し、クラウドについても具体的に名言できるように「クラウドの顧客を増やしていきたい」とした。

また同社が2013年にフォーカスする分野としては、顧客のビジネスイノベーションへの貢献やエンドユーザ/消費者への価値の提供といった「CUSTOMER FOCUS」、SAP HANAモバイル/クラウドといった「INNOVATION」、パートナーや代理店との関係構築といった「ECOSYSTEM」の3つをあげた。

その上で安斎氏は「お客様のビジネスに貢献することが行動の原点」とし、「2013年はクラウドに火をつけていきたい」と強調した。