「LIFE by MEDIA 国際コンペティション」(左)と「架空の映画音楽の為の映像コンペティション」(右)の告知ポスター

山口情報芸術センター(YCAM)は、7月6日~9月1日、および11月1日~12月1日の期間、「LIFE by MEDIA 国際コンペティション」および「架空の映画音楽の為の映像コンペティション」の、2つの公募展示を開催する。

「メディアによるこれからの生き方/暮らし方の提案」を募集

同展示は、YCAMが拠点とする山口県山口市と一体となって取り組む事業の一つとして開催。今年11月に開館10周年を迎えるYCAMが、アート/メディア/身体表現の領域を広げる創造と発信拠点として開催する「アートと環境の未来・山口 YCAM10周年記念祭」の一環として実施される。

「LIFE by MEDIA 国際コンペティション」では、「メディアによるこれからの生き方/暮らし方の提案」を募集する。震災以降問い直されている、生きることや暮らしへの根源的な探究に対して、メディアや情報といった考え方によって継続的なプラットフォームが身近に生み出されるアイデアを募集し、優秀なプランを山口の地域コミュニティにおいて実現させる、という。

坂本龍一(音楽家)、青木淳(建築家)、山崎亮(コミュニティデザイナー)を始めとする多彩なジャンルの審査員が、審査を行う。募集期間は、3月1日~15日(必着)。結果発表は、4月下旬。展示期間は、7月6日~9月1日および11月1日~12月1日。応募資格は、年齢・国籍不問(グループ応募可、複数応募可)。応募作品のジャンルは問わない。制作費は、100万円(作品製作費および展示設営に係る費用すべて含む。※別途交通費支給、住宅提供あり)。

「実在しない映画の為の音楽から想像される映像」を募集

「架空の映画音楽の為の映像コンペティション」は、「実在していない映画の為に作曲された映画音楽から想像される映画/映像」を募集。通常は存在する映画に合わせてつけられる映画音楽だが、順序を逆にすることで、映像/映画と音楽の関係性や、映画音楽とは何かをあらためて考えるきっかけにもなる、としている。

作曲を担当したのは三輪眞弘、上野耕路、青葉市子。審査員には、坂本龍一や樋口泰人、辻川幸一郎などを迎えている。募集期間は、4月15日~30日(必着)。結果発表は7月1日。展示期間は、7月6日~9月1日および11月1日~12月1日。応募資格は、年齢・国籍不問(グループ応募可、複数応募可)。応募作品のジャンルは問わない。賞金は、50万円。

これらの企画は、いずれも「YCAM10周年記念祭」が掲げるテーマの「アート」「環境」「ライフ」を、ジャンルを超えたより広い層に周知すると共に、国内外から幅広く募集を募ることで、これまで紹介される機会のなかった新しい才能と出会うことを目的としているというという。

その他、応募の詳細などは特設Webサイトで確認できる。