ヴェネチアで作られた仮面やマントなどの貸し出しもある「ヴェネチア仮面祭り」

神奈川県箱根町の「箱根ガラスの森美術館」では、現在、「ヴェネチア仮面祭り~Il Mondo Nuovo ─ヴェネチアン・マスクが誘う新たな世界~」を開催している。期間は4月14日(日)までの予定。

同イベントでは、冬のヴェネチアで行われてきたカーニバルを背景に、大きな発展を遂げた仮面とヴェネチアン・グラスについて、「祝祭都市ヴェネチアの職人たち」、「仮面から生まれた新たな演劇」、「描かれた仮面と人々」という三部構成で紹介する。

「祝祭都市ヴェネチアの職人たち」では、仮面をつけて仮装するカーニバルが流行し始めた15世紀から、カーニバルの全盛期を迎える18世紀頃までのヴェネチアン・グラスの名品を中心に展示。

「仮面から生まれた新たな演劇」では、16世紀イタリアで生まれたコメディア・デラルテと呼ばれる仮面を用いた喜劇を題材に作られたヴェネチアン・グラスの人形作品を展示する。

さらに「描かれた仮面と人々」では、ヴェネチア派を代表する画家、ピエトロ・ロンギの複製画やヴェネチアの祝祭行事を描いた画家、ガブリエル・ベッラの複製画を展示し、当時のカーニバルの様子とともに、それにちなんだヴェネチアン・グラスの作品を紹介している。

また、ヴェネチアで作られたフルフェイス、ハーフマスク、羽根つきタイプや、ピエロやピノキオ、猫などの仮面と色とりどりのマントのほか、子ども用の仮面とマントも多数用意されており、期間中は無料貸し出しも行っている。

開館時間は9時00分から17時30分(入館は17時00分まで)で、年中無休。入館料金は、一般大人1,300円、大高生1,100円、小中生800円。同館のサイトでそれぞれ100円割引となる割引チケットを入手できる。

駐車場は、隣接の有料駐車場が150台収容可能で、普通車1日300円、同館より徒歩5分の第二駐車場が100台収容で無料。なお、ペットの同伴は遠慮してほしいとのこと。