富士通は10日、京都大学が、汎用サーバシステムの事業継続性の強化とICT投資の最適化に向け、サーバ128台を仮想化して学内にプライベートクラウドを構築し、2012年12月28日に運用を開始。同社の東日本地区データセンター内に同システムのBCPサイトの構築・運用を進めていく予定だと発表した。

システム概要

同プライベートクラウド環境は、マルチノードサーバ「PRIMERGY CX400 S1」、「PRIMERGY CX250 S1」計128台で構築されており、同構成で400台以上の仮想サーバ設定が可能。

BCPサイトの構築・運用については、仮想サーバのうち一部の重要なものについて複製情報を京都大学とBCPサイトで共有することにより、被災時や学内停電時でも、同社データセンターに設置した代替サーバへ運用を切り替えて重要サーバの運用を継続し、ホームページでの各種サービス提供などを行うことができる。

それらのほか、新システムにより、全学の教職員メールシステムの24時間365日運用や、学内システムとBCPサイトの間で増分データ転送を定期的に行い、重要データを自動的に遠隔地にバックアップを構築することが可能となった。