東芝は12月26日、ノートPCから取得した内蔵ハードディスクドライブ(HDD)の読み取りエラー回数や稼働時間などのデータと故障したHDDのデータを収集し、得られた大量のデータを解析することにより、HDDの故障を事前に検知する技術を開発したと発表した。

開発にあたり、同社ノートPCに搭載したソフトウェア「東芝PCヘルスモニタ」により取得した、ノートPC166万台分のHDD稼働データと、同社の修理センターで蓄積された故障HDDのデータを利用し、これらのビッグデータを元に作成した750種類以上にわたるHDD稼働データの特徴を解析し、故障を事前に検知する技術を開発した。

これにより、故障が起こりやすい状態が継続する期間を予測でき、期間中はデータをバックアップする頻度を増やすなどの対策が行える。同社では、企業向けノートPCの管理ツール「東芝スマートクライアントマネージャー」の新機能として、2013年度に商品化を計画している。

なお、今回開発した技術は、2013年1月8日から米国で開催される「2013 International CES」でデモ展示を行う予定。