アイレップ サーチエンジンマーケティング(SEM)総合研究所は12月21日、2012年の検索エンジンマーケティング業界における10大ニュースを発表した。

同研究所が選定した2012年の業界10大ニュースは以下の通り。

スマートフォン市場が急拡大、検索市場も成長

2012年はスマートフォンやタブレット端末市場の急拡大を受けて、モバイル検索市場も急成長。同研究所によると、検索エンジン各社のスマートフォンからの検索クエリ数も前年比で大幅に伸びてきているという。

Googleの「パンダ・アップデート」が日本にも適用

Google検索の仕様が変わる「パンダ・アップデート」が日本でも正式に適用され、SEOに携わる担当者のみならず、一般的なユーザーからの注目も集めた。

Google、Webスパム対策のための新施策を実施

Googleは2012年に、低品質なリンクを集めるサイト運営者へのガイドライン違反通知の積極的な送付など、Webスパム対策のためのさまざまな施策を実施。同研究所は、来年以降もGoogleのスパム対応強化は続くと推測している。

ヤフー、新広告ソリューションを発表

ヤフーが10月末に新しい広告ソリューションを発表。これまでYahoo!リスティング広告やインタレストマッチと呼ばれていたものが「Yahoo!プロモーション広告」へ、インタレストマッチは「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」という総称に変わる。

Google、検索のSSL暗号化を実施

2011年に米国で発表・実施されていたWeb検索時の通信暗号(SSL)化が、2012年3月に日本でも導入された。しかし暗号化の影響で、マーケティングにおいて貴重な情報のひとつであるユーザーの参照キーワード情報が、Web解析で閲覧できなくなることを心配するマーケティング担当者も多いという。

Googleアナリティクスの機能拡張、急速に進む

2012年はGoogle アナリティクス プレミアム、ユニバーサル・アナリティクス、リマーケティングとの連携など、Googleアナリティクスの機能拡張が多数行われた。

Yahoo!リアルタイム検索、Facebook投稿も検索可能に

Yahoo!リアルタイム検索ではこれまでTwitterが対象だったが、今年はFacebookの検索機能が搭載され、「TwitterとFacebookを同時に検索できるようになった。

Googleショッピング、商用モデルへ移行

今年は商品検索サービス「Googleショッピング」の有料化の移行も発表された。有料化への移行はこれから行われる予定になっている。

ディスプレイ広告の進化が本格化(DSPの進化)

アドサーバー技術の発展により、配信ポートフォリオの最適化、クリエイティブの最適化、コストの最適化、リターゲティングなど、デジタルマーケティング手法が大きく進化した。

アプリ発見ソリューションへのニーズ高まる

スマートフォンやタブレットで利用されるアプリの増加に伴い、ユーザーにアプリを見つけてもらうための施策ニーズも増加。同研究所によると、海外ではすでにアプリ検索技術のスタートアップ企業が数多く立ち上がっているという。