グラビアアイドルの西崎莉麻が、"脱出成功率10万分の1"をうたう、山梨・富士急ハイランドのアトラクション「絶望要塞」の初の脱出成功者となり、そのことを記念して同アトラクションの宣伝大使に選ばれたことが7日、明らかになった。

脱出迷宮アトラクション「絶望要塞」の初の脱出成功者となり、同アトラクションの宣伝大使に起用された西崎莉麻

富士急ハイランドに今年の夏に登場した脱出迷宮アトラクション「絶望要塞」は、オープンから4カ月たった今でも待ち時間が2時間を超えるほどの人気。これまで延べ13万人が挑戦してきたが、完全脱出を成功したのは9月14日に脱出した1組だけだった。

この偉業を達成したのが、グラビアアイドルの西崎莉麻、姉であり女優の西崎あや、いとこの真由香の3人。同アトラクションは"脱出成功率10万分の1"というキャッチフレーズが表すとおり、"ほぼ脱出不可能"に設計していたため、挑戦者延べ7万2,132人での完全脱出成功は、富士急ハイランドにとって全くの想定外だった。さらにこの3人が、それまでに14回も挑戦していたことが判明したが、「これから普通のお客さんとして絶望要塞に挑戦できなくなってしまう」という要望もあり、当日は顔と名前を伏せての発表となった。しかし、富士急ハイランドはこの奇跡的な出来事をより多くの人に伝えるために、2カ月にわたって西崎莉麻にラブコールを送り続けた。その思いが通じ、「宣伝大使に起用」という形で、ようやく偉業の発表が実現した。

「もともと謎解きや脱出ゲームが大好き」という西崎莉麻は、絶望要塞の存在を知り、家族で富士急ハイランドを訪れたという。その時のことを「1回目の絶望要塞には本当に絶望させられ、その日は4回とも第1ステージでアウトという悔しい気持ちで帰宅」と語り、「次のお休みに再挑戦しに行きました。今思うと本当にすごい事だなと自分でも思います。 脱出した時は頭が混乱しましたが本当にうれしかったです」と振り返っていた。また、姉の西崎あやも「妹が先頭を走り私が1番後ろで追いかけて残り時間2秒のカウントダウンでギリギリ脱出でした。まさか第5ステージが1回のチャレンジで脱出できるとは思わなかったです」と緊迫の瞬間を回想し、「一人一人、得意なジャンルを生かしたチームワークがあったからこその脱出だったと思います」と脱出成功の秘訣を明かした。

今回の発表に加え、「絶望要塞」のリニューアルが決定した。これまで第2ステージへ進むことができた挑戦者はわずか8%。ほとんどの挑戦者にとってその先に待ち受けている未知の世界がさらなる変貌を遂げ、「何をどうすべきかまったく分からない」から「すべきことはわかるが難しい」へとリニューアルする。16日に営業を休止し、リニューアル工事を経て、20日から営業を再開する。リニューアル初日となる20日には、オープニングイベントを実施し、ゲストとして西崎莉麻らが招かれる予定。

「絶望要塞」の唯一の脱出成功者たち(左から西崎あや、西崎莉麻、真由香)

富士急ハイランドの脱出迷宮アトラクション「絶望要塞」

脱出成功時の速報リリースに掲載された画像