東京・松坂屋銀座店で28日、「松坂屋銀座店回顧展」の記者発表会が行われ、松坂屋デパートガールの歴代制服がお披露された。

左から、1972年、1990年、2000~2002年、2001年の松坂屋デパートガール歴代制服

1924年に銀座初の百貨店としてオープンした松坂屋銀座店は、今年で創業88周年を迎えるが、来年には大規模な建て替えのために一時閉館する。同店では、閉館前の最後のセール大誕生祭を12月11日まで開催中で、期間中は創業当時の写真や広告ポスター、デパートガールの歴代制服を展示した回顧展を行っている。

同店では、1929年に"昇降機ガール"として、当時は男性の役割だったエレベーターの昇降作業員に女性を起用。その後の1933年には、女性社員の制服を百貨店の中で初めて完全洋装化し、制服デザインをデザイナーのニナ・リッチやギ・ラロッシュが手掛けた。開催中の回顧展では"松坂屋制服コレクション"と題し、エレベーターガールや受付嬢が着用するデパートガールの貴重な制服を展示。会場では、1972年の制服レプリカを着用して写真撮影が出来るサービスが行われるほか、12月1日には歴代の制服を着たモデルや現役のデパートガールによるファッションショーも開催される。

また、同店の大規模建て替えについて、菊谷栄司店長は「もう百貨店をやるつもりはありません。銀座という街に何を貢献できるかということを念頭において、パブリックなものを作っていきたい」と語り、「今の規模とは全く違う、圧倒的な大きさの大型複合施設になる予定。松坂屋の屋号がどうなるかも現時点では分からない」と明かした。着工は2013年中頃からの予定で「一旦閉館したら、開店までに3年はかかる。2016年にビルが完成する予定なので、開業は2016年か2017年になると思う」としている。