俳優の藤木直人が、2013年1月12日より全国公開予定のアニメーション映画『劇場版HUNTER×HUNTER~緋色の幻影(ファントム・ルージュ)~』に声優として初挑戦することが28日、明らかとなった。

デビュー17年目にして声優に初挑戦する藤木直人

デビュー17年目にして声優初挑戦となる藤木は、原作漫画でも絶大な人気を誇る"幻影旅団"の元メンバーで、ずっと謎とされていた人物オモカゲを演じる。俳優、音楽と多方面で活躍する藤木だが、今回の配役については「今までやったことのあまりないタイプの役だった」と話し、自身のキャラクターとも対照的な悪役を熱演。「ドラマや映画では絶対に言わないようなヒールっぽい台詞が多く、難しかった」とアニメならではの台詞や、必殺技の掛け声などに四苦八苦しつつも、初の声優とは思えない堂々とした立ち振る舞いと持ち前の演技力でアフレコを終えたという。

また、大学時代は週に5誌以上漫画雑誌を買うほど熱心に読んでいたという藤木は、「大学を卒業する時に『大人になるってどういうことだろう?』と考え、"マンガ断ち"をすることにした」という驚きのエピソードも披露。今回の撮影前には、原作漫画の『HUNTER×HUNTER』を読み込み、役づくりに活かしていた様子。本作のプロデューサーは「オモカゲには大物感と色気が必要だったので、藤木さんの幅広い演技力と、大人の落ち着いたセクシーな声にオモカゲを感じてオファーさせて頂きました」と起用理由を説明するとともに、原作にも登場せず謎とされていたこの新キャラクターに"色気"という藤木との共通項があることを明かしている。

左は"幻影旅団"の元メンバー、オモカゲの場面カット

『劇場版 HUNTER×HUNTER~緋色の幻影(ファントム・ルージュ)~』は、原作者・冨樫義博が約10年前に描いたものの、未公開となっていた幻のネームから構成したオリジナルストーリー。幻影旅団への復讐のためハンターとなったクラピカを中心に展開し、クルタ族との過去も描かれる。奪われたクルタ族の「緋の眼」を取り戻すべく旅を続けるクラピカは、突如何者かによって自身の「緋の眼」が奪われてしまう。ゴン、キルア、レオリオの助けにより一命を取り留めるも、彼らの前には幻影旅団が立ちはだかる。この物語は、漫画としても12月3日(月)発売予定の『週刊少年ジャンプ』新年1号と12月10日(月)発売予定の新年2号に掲載されることが決定している。

また、本作はゲスト声優に9nineの川島海荷、主題歌をゆずが担当。先日には、ゴン役の潘めぐみ、ゴンの親友・キルア役の伊瀬茉莉也、そして劇場版でアニメ初登場となるキャラクター・レツ役平野綾のメイン声優によるスペシャルユニットに、ゆずが新曲「流れ星☆キラリ」を提供したことも発表された。

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