日亜化学工業は11月22日、レーザーテレビなどの映像表示デバイスに応用できる、発振波長525nmで1W以上の光出力を有する純緑色半導体レーザーを開発したと発表した。

開発した高出力純緑色半導体レーザーは、c面窒化ガリウム基板を用い、素子構造の最適化を図ることで、従来の窒化ガリウム系緑色レーザーと比べて、光変換効率を50%以上向上させるとともに、光出力を10倍以上に引き上げることに成功した。

同社では、高出力純緑色半導体レーザーを開発したことで、1Wを超える光出力の三原色(赤・緑・青)半導体レーザー光源が全てそろうことになり、低消費電力で広い色再現域を実現するレーザーテレビやプロジェクターなど、幅広い用途への応用が加速するとしている。