ムーディーズ・ジャパンは14日、ソニー生命保険(ソニー生命)の格付の見通しを安定的からネガティブに変更したと発表した。また、ムーディーズはソニー生命の保険財務格付Aa3を確認した。

見通しの変更は、ムーディーズが11月9日にソニー(ソニー)の格付をBaa2からBaa3に格下げし、また、見通しをネガティブとしたことに伴うもの。

ソニー生命は東京証券取引所に上場しているソニーフィナンシャルホールディングス(SFH)の子会社であり、最終親会社はソニー。強固な資本基盤と堅調な業績を有するソニー生命の信用力は、ソニーからある程度は切り離されているものの、「ブランドを共有していることを考えると、最終親会社の継続的な信用力の悪化と全く無関係であるとはいえない」(ムーディーズ)。

したがって、Baa3が投資適格において最低水準であることを勘案すると、ソニーの投機的水準への格下げが現実のものとなった場合は、ソニー生命の信用力にはネガティブとなる。

こうした観点から、ムーディーズはソニーの見通しネガティブと整合させるために、ソニー生命の見通しをネガティブに変更した。