Oracle, The World's Largest Enterprise Software Company

OracleのKspliceチームは9日(米国時間)、パブリックなGitリポジトリ「RedPatch」を公開した。RedPatchは、Red Hatが開発しているRHELカーネルに対して変更された内容を含むすべてのソースコードが含まれているという。

RedPatchは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のカーネルに加えられた細かな変更を、誰でも確認できるようにすることを目的に提供されているGitリポジトリ。RedPatchを利用することでオンラインでRHELカーネルのソースコードや変更箇所を閲覧でき、GPLのもとで自由に再配布することができる。

Oracleは、Red Hatが2011年初頭に行ったカーネルソースコードの公開方法の変更が、このプロジェクトを立ち上げた理由だとしている。Red Hatはソースコードの変更を単一のパッチで適用し、変更したソースコードをtarball形式で配布している。この方法に対して一部の開発者からどの部分が変更されたかわかりにくいといった不満が発せられていた。OracleはRedPatchを提供することで、開発者が恩恵を受けられるようにしたいとしている。

RedPatchは、ブラウザよりオンラインでソースコードの閲覧ができるようになっている。また、開発者同士でディスカッションができるようメーリングリストも提供されている。