旭硝子は11月12日、ADEKA、カネカ、信越化学工業(信越化学)、三菱化学と、5社の共同出資会社である鹿島電解および鹿島塩ビモノマーの運営に関し、旭硝子とADEKA、カネカの3社が撤退することなどについて正式合意したと発表した。

今回の合意により、旭硝子、ADEKAおよびカネカが鹿島電解、鹿島塩ビモノマー両社への出資を引き揚げる。信越化学と三菱化学が両合弁会社への出資を継続し、今後は信越化学の子会社として運営を行う。また、これに伴って鹿島電解が行っているバース設備(製品または資材の受入や出荷のための港湾設備)の運営については、新たに共同出資会社として鹿島バースを設立し、同社に移管する。

「鹿島バース」の所在地は茨城県神栖市で、設立は2012年12月下旬を予定。出資比率は旭硝子25%、ADEKA23%、信越化学23%、三菱化学21%、カネカ8%で、設立後1カ月以内をメドに出資比率を旭硝子38%、ADEKA13%、信越化学23%、三菱化学21%、鹿島電解5%に変更予定としている。主な事業内容は製品または資材の受入や出荷のための港湾設備の所有、賃貸、運営や管理となっている。

なお「鹿島バース」は、鹿島電解を会社分割することにより設立される。