神戸製鋼所は11月5日、JX日鉱日石金属に電気・電子部品用銅合金「SuperKFC: スーパーKFC」の製造販売に関するライセンスを供与すると発表した。

「SuperKFC」は、高導電率でありかつ高強度であることから、主にIC向け半導体リードフレーム用の新合金として開発された製品で、半導体リードフレーム用のほかに、端子コネクタ用やばね材料など、電気・電子部品用途での適用も見込まれている。

リードフレーム製造時のエッチングやめっき工程における前処理や洗浄などが容易になり、リードフレームの不良率の低減が可能になるといった点が特徴。

また、低ピンICやディスクリート向けといった比較的組立加工のしやすい分野においては、ボンディング工程を適切な雰囲気下にすることで、リードフレームにめっきを施さなくても直接に金や銅のワイヤーがボンディングできる。

「SuperKFC」のライセンス供与は2009年4月に実施されたドイツのウィーランド社向けに続き2社目となる。