大阪観光が10月31日に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けたことがわかった。負債は約36億円。

帝国データバンクによると、同社は1951年5月に設立。観光ホテル「箕面観光ホテル」を主体に、箕面温泉スパーガーデン、T.Tボウルみのお、みのお高原プールなどの運営を手がけていた。

同社では、幅広いレジャーニーズに対応した各種施設を運営。関西圏では高い集客力、相応の知名度を誇っており、1990年5月期には年間29億4900万円の売上を計上していた。

しかし、同一商圏内でのレジャー施設やホテルなどとの競合が激化したことに加え、施設の老朽化もあって利用客が減少。2011年同期の年間売上高は約13億円となっていた。諸経費負担のほか、施設建築・改装などに伴う金利負担も重荷となって欠損計上を強いられ、債務超過の状態が続き、今回の措置に至った。

なお、現在もホテル・レジャー施設の営業は行われている。